練習用ストップウォッチ
仲間内でちょっとした競技を行ったり、練習に使えるストップウォッチを作ってみました。
スタートボタンを押して数秒経ってから計測を開始するようにします。
スタートが分かりやすいようブザーが鳴るようにします。
つまり競技者自身がスタートボタン(スタート用意ボタン)を押してスタートを待つことができます。
こうすればストップウォッチ係が必要なくなるので少人数での競技がスムーズになります。一人で練習する事も出来ます。
秒数カウントは割り込みも使わず、水晶発振子も使わずに処理しているので時間の精度が低い事が残念なところですが、仲間内での目安程度に考えて作りやすさ優先で作りました。
イメージとしてはスピードシューティングの計測器を考えました。
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ストップスイッチは延長ケーブル(4線テレホンケーブル)の先に作ります。センサーなどを取り付けることも出来ると思います。
秒数2桁、小数点以下秒2桁の4桁表示にしました。
なので00.00秒〜99.99秒が計測できます。
大きく表示したかったので市販の7segLEDを使わずにLEDを並べて作ってみることにしました。
左:斜め後ろから、右:電源スライドスイッチ、隣りがテレホンケーブルコネクタ
操作スイッチはスタートスイッチ、リセットスイッチの二つだけです。
スイッチはセガサターン バーチャスティック用のボタンです。
ストップスイッチはテレホンケーブルで延長した先で競技に合わせて作ります。写真は5mのテレホンケーブルと試験用にマイクロスイッチを取り付けてあります。
本体のケーブルコネクタの横に電源用スライドスイッチがあります。
本体はタッパーにLED部と回路をそれぞれ入れて2つをL字に繋げています。
回路の入ったタッパーの蓋にゲーム用スイッチを取り付けています。
■動作■
1)電源を入れる。
2)スタートスイッチを押す。
3)小数点2桁目が「0」を表示する。約5秒後、ブザーが鳴ると同時に秒数計測がスタート。
4)テレホンケーブルの先のストップスイッチが押されるとブザーが鳴り計測がストップ。リセットスイッチを押すまでストップ時の秒数表示。
5)リセットスイッチ押下後は再度(2)のスタートスイッチ押下待ち。
です。
■動画■

練習用ストップウォッチ
■内部■
左:タッパーと蓋、右:回路部分(ユニバーサル基盤)
回路はマイコンPIC16F84A(20MHz)を使って作りました。
リアルタイムクロックICなどは使わずに、wait処理で時間を計っています。
ブザーの鳴っている時間をマイコンで制御すると秒数カウントに影響が出るので(サイクル処理の調整が面倒だったので)、タイマーICNE555をワンショットタイマー(入力信号が1回入ると設定した時間、出力する)として使い、マイコンのパルス出力が入ると1秒間ほどブザーが鳴るようにしました。
電源は簡単に9V角電池を使いました。メイン回路は3端子レギュレーターで降圧した5Vです。
左:LED表示部表面、右:LED表示部表面の中身
LEDは秒表示を5mmのLED、小数点以下2桁秒表示を3mmのLEDを使いました。
1セグメントに2つのLEDを使っています。ケチって2つにしましたが3つずつ使った方が読みやすかったかもしれません…。
LEDはダイソーのLEDイルミネーションをバラして使いました。
PP板に穴を開けて裏からLEDを突っ込んでホットボンドで固定しています。
ダイソーのLEDイルミネーション
LED部の裏側
20mくらい離れていても見やすいようにと自作しましたが、1セグメントにLED2個とケチったのと、ダイソーの緑LEDが思いのほか暗く照射角も狭い様子だったため、明るいところではほとんど見えない結果となりました。高輝度LEDを使うか素直に高輝度7セグLEDを使ったほうが良かったかもしれません…。
→高輝度7セグLEDに交換しました。
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